取り組み事例

教職員インタビュー

東林館高校の先生たちは普段こんなことを考え、
感じながら生徒の皆さんと関わっています。

教職員インタビュー

インタビュー:藤井 祐輔 先生

インタビュー:藤井 祐輔 先生

東林館の中で大切にしていることはなんですか?

正しく聴くことを大切にしています。生徒の話を聞かせてもらっているうちに、どうしても自分なりの理解や解釈をしてしまうことがあります。生徒の体験通りに話を聴くことができれば理解も深まると思い、「正しく聴く」ということを常に意識しています。

東林館はどんな学校ですか?

それぞれの生徒が自分のペースで進んでいける学校です。例えば、入学当初の登校スタイルとして毎日朝から通ってくる生徒もいますし、週に一度の担任との面談からスタートする生徒もいます。学校の中でも様々な授業やサークル活動に参加する生徒もいれば、一日中フリースペースで過ごしている生徒もいます。卒業後もすぐに進学やアルバイトを含めた仕事に就く生徒もいれば、もう少し体験を積むために引き続き東林館に通ってくる生徒もいます。その時その時の希望や状態に合わせて進めていけることで自分のペースで確実に成長していけるのではないかと思っています。

フリースペースではどんなことを大事にしていますか?

自分が担任をしている生徒がフリースペースで過ごすようになると、遠くからでも目配せしています。遠くからでもまなざしを送るつもりで見守っています。担任との二者関係を構築した後、徐々にフリースペースなど小集団の中に入っていく生徒がいます。集団体験をしているからもう大丈夫ではなく、きちんと担任が見守っている安心感の中で様々な体験をしてもらえたらと感じています。

現在、不登校を体験している方々へのメッセージをお願いします

<焦りは禁物>
自分の前に立ちはだかる大きな壁に対して、乗り越えるためにはそれ相当の力が必要です。まずは助走するために心を落ち着かせること、そして自分にもできること(具体的なスモールステップ)から一歩ずつ始めていってほしいと思います。

インタビュー:山路 遥香 先生

インタビュー:山路 遥香 先生

東林館の中で大切にしていることはなんですか?

一緒にいてほっとする空間を大切にしています。ここでは自分らしくいられるんだという感覚を持ってもらいたいと思っています。東林館が最も大切にしていることの一つが、「安心」で「安全」でほっとできる空間だと思っています。まずは「自分はここにいていいんだ」という感覚を味わってもらって、それからゆっくりと自分らしさを表現してくれたらいいなと思っています。また、面談では話をしている中でつらい気持ちも嬉しい気持ちもいろいろと出てきます。それらを受け止めながら一緒に『気持を味わう』ことに気を配りながら生徒と話をしています。

東林館はどんな学校ですか?

先生同士の仲が良い学校です。当たり前のようで、とても素敵なことだと思っています。日頃、フリースペースではある先生が切り出した話題に他の先生も参加して上手に相槌を打ちながら、話題を広げています。そこに生徒たちも参加しながら柔らかく楽しい時間が繰り広げられています。私もその一人として他の先生たちと協力しながら楽しい空気を作っていけたらと思っています。また、生徒に何か起こった場合、担任だけの問題ではなく、先生同士で助け合ってすぐに学校全体で取り組めることも東林館の強みの一つだと感じています。

フリースペースではどんなことを大事にしていますか?

フリースペースには自分が担任する生徒もそうでない生徒もいますが、皆で楽しい雰囲気が作れたらいいなと思っています。中には勇気を出してフリースペースに入ってくる生徒もいるので、先生と話すくらいのところからのスモールステップで徐々に楽しんでいってもらえたら大丈夫です。これからものんびり過ごすっていいな、何気ないおしゃべりってホッとするんだな、と思えるような気軽に立ち寄れる雰囲気を仲間と一緒に創っていきたいです。

現在、不登校を体験している方々へのメッセージをお願いします

不登校を経験している今は確かにつらい思いもあるかと思います。けれども自分を責めずに、心を楽にすることを大切にしながら日々過ごすことができたら、必ずトンネルの先に光が差し込む日が来るはずです。それと、苦しいときでも隣にいて共に進んでくれる人がいます。自分自身、そんな存在でありたいと思いながら日々生徒と関わっています。最後に、『あなたという存在はいつも大丈夫です!』

ページの先頭へ戻る